27Aug
友人の記事への返信です。
通貨の役割は3つあって、価値の保存、価値の交換の媒体、価値の尺度です。中央銀行の主な役割は、物価の安定、景気の制御(デフレ克服あるいはインフレ抑制)などでしょうか。
現在、伝統的な中央銀行ネットワークが発行する法定通貨から、インターネットオブマネーへの資金流入が継続中で、この流れは不可逆と考えてます。
一方で、法定通貨ペグなステーブルコインへの需要はありまして、法定通貨リザーブ型のUSDT, LCNEMや、トラストレスなDai, bitUSDや、新技術によるステーブルコインを目指すプレイヤーが複数います。
これらの中から信用を得るコインが現れて、流動量が増えるとインターネットオブマネーの利便性は向上します。
MUFGコインは通貨建資産になるのか、円との相場が立つ仮想通貨になるのか、おそらく前者と推測してます。既に数回ピボット済で、かつ丸ノ内・大手町周辺で銀行内実験を行なっているらしく、興味深いです。しかし、三菱銀行と言えども日銀の信用を超える事はないでしょう。つまり、MUFGコインの信用の裏付けは三菱UFJ銀行及び最後の貸し手としての日本銀行になります。
中央銀行が直接、暗号通貨的なJPY(つまり、発行・流動コスト低くインターネット上を転々流通する)を発行する可能性もあるのですが、保守的であるべき組織なので、その実現性はだいぶ先と言われてます。https://soundcloud.com/epicenterbitcoin/eb-242
グローバルな中央銀行ネットワークによる法定通貨が独占していた信用の一部を、Internet of Moneyが肩代わりしつつあって、今後益々Internet上を流動する価値と信用の量は増えていくでしょう。
以上