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日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

ビットコインのスケーラビリティに関して

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現在、ブロックの上限は1MBであり、4〜7 transactions/secが処理量の上限である。Visaカードは、2000 transactions/secであり、地球上の多くの人がビットコインを少額決済に使い始めると、手数料の少ない取引は、後回しにされたり、場合によってはオーファンと言って、認証されない可能性も出てくる。

そこで、ブロックサイズの上限を上げるという考えは多くの人が持っていた。

ビットコインのコア開発者として有名なのが、Gavin, Mike, Peter, Jeff, Greg, Adam等。https://bitcoin.org/ja/development

まず、Gavin vs Peterがありまして、Gavin派の私は20MBを支持してました。https://letstalkbitcoin.com/blog/post/lets-talk-bitcoin-217-the-bitcoin-block-size-discussion

そして、Mike HearnもGavinと同じ路線。https://letstalkbitcoin.com/blog/post/epicenter-bitcoin-82-mike-hearn-blocksize-debate-at-the-breaking-point

ここまで聞くと、GavinとMikeをフォローしたくなりますが、東京ビットコイナーJerryの記事を読むと、Bitcoin XTのハードフォークはリスク高いと気付きます。http://wallstreettechnologist.com/2015/08/19/bitcoin-xt-vs-core-blocksize-limit-the-schism-that-divides-us-all/

更に、Peterだけでなく、Adam BackもXTに反対です。多くの開発者がBIP 101は良いとしても、XTは危険と言ってます。http://spectrum.ieee.org/tech-talk/computing/networks/the-bitcoin-for-is-a-coup

2009〜2011年はサトシが慈悲深い独裁者で開発が進んだ。サトシが姿を消した後を継いだGavinは意図的に開発者の分散化を計った。一定の成功を収めたが、ステークホルダーが増えて、合意形成が難しくなった。新たな統治システムを必要としている。予測市場が機能するならば試してみたい。https://soundcloud.com/epicenterbitcoin/eb-094

Adam Backはハッシュキャッシュ等優れた実績を持ち、Blockstreamの創始者かつ社長として強い影響力を持つ。Adamはビットコイン以前のデジタルマネーの数多くの失敗が全てセンター起因の失敗だったため、ビットコインの分散性を重視している。https://soundcloud.com/epicenterbitcoin/eb-095

上記GavinとAdamのポッドキャストは味わい深いです。この2つを聞いてから、ビットコインはスケールするだろうと改めて楽観する様になりました。

現在までのGavinの貢献は明らかです。Gavinを継いだメンテナンス担当者がコンサバで、ブロックサイズ引き上げへの合意が困難だったので、Gavinが極端な引き上げ案に振る事で、引き上げへの具体的行動を加速したと、Gavinファンは好意的な推測をしてます。

9/12/2015(土)22時〜 ビットコインコア開発者が集まって、ブロックサイズとスケールの議論がライブ放映されます。ここでビットコイン開発の雰囲気が理解出来ると思います。https://scalingbitcoin.org/montreal2015/live#papers

Fyi, 東京ビットコイナーは毎日オンラインで議論してますが、たまにブロードキャストします。https://www.youtube.com/watch?v=iJgXxsZAb7I

https://www.youtube.com/watch?v=0fMLiCJSS4w

以上

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