7May
Ms Blythe Mastersに関するメモ
Wall街のスターが暗号通貨業界に参加という事で、FT、NYT、WSJを賑わせている。調べると話題性ある人物である。
ケンブリッジ大学で経済学士、JPMorganで28歳のマネージングダイレクターは女性では最年少。http://en.wikipedia.org/wiki/Blythe_Masters
Pierre Javanovicのブライスマスターズに関する著書。ブライスとクレジットデリバティブの愛の物語との事。Pierreはブライスの才能に強く惹かれたので、面白い本を書けた。ブライスはCredit Default Swapsを発明、運用したが、多くの弁護士に守られていて、Federal Reserveとも連絡を取りながら、世界中にCDSを売りまくった。http://www.amazon.fr/Blythe-Masters-banqui%C3%A8re-lorigine-mondiale/dp/2914569920
2012年5月 Pierreの英語インタビュー。ブライスとチームは、やがて世界規模の経済危機に至る事を知りながら、Credit Default Swapsを世界中に売った。債権は焦付き、AIGは破綻する程の保険金支払を抱えたが、税金で救済されて、銀行は債権回収に成功する。更にその税金で救済されたお金で食料品を買い漁り、庶民が食料を買えなくなったため、エジプト、チュニジア、リビアの革命に至った。世界中の銀行はお金を失い、まずギリシャやアルゼンチンの銀行がdefaultしつつあるとの説。https://www.youtube.com/watch?v=hvCvPBN6d94#t=24m
2013年8月 Pierreによるブライスの解説。フランス語版。https://www.youtube.com/watch?v=uOUjIMk4KWQ
ブライスはCDSを売った後で、2007年〜2008年にcommodity部門に異動して、銀、銅、食料品を買い占めたとの説。https://www.youtube.com/watch?t=16&v=ldPSkthxbH4&hc_location=ufi#t=5m25s
更に銀のショートで儲けたらしい。https://www.youtube.com/watch?v=lDFRxPNL50s
その後、アメリカ政府はJPMorganを含む金融業界への規制を強化。ブライスはJPMorganのcommodity部門を売却後、辞職。約1年間を経て、突如、ビットコイン業界(Digital Asset Holdings)にCEOとして参加した。
FT, WSJ, NYTのニュース。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e29808a8-c744-11e4-9e34-00144feab7de.html
2015年3月12日、これらのニュースがリリース後、陰謀論を含む憶測が飛び交ったが、次第に現実的な記事が出る。20人程度の会社で、ブロックチェーンを応用して、エンジニアではなく、金融のプロがサービスを開発して、提供するとの話。http://www.institutionalinvestor.com/article/3446313/banking-and-capital-markets-trading-and-technology/derivatives-pioneer-blythe-masters-tackles-digital-currency.html?ArticleId=3446313&p=2#.VUsUt9Ptmko
この記事によると、JPMorganからは、追い出されたとあります。http://www.euromoney.com/Article/3441970/CurrentIssue/93752/Sideways-Masters-20Blythe-and-Bitcoin.html
Pierreは自身のブログの3/16-25/2015で、ブライスについて書いてます。http://www.jovanovic.com/blog.htm
総括すると、20歳〜45歳まで、JPMorganで活躍し続けた金融のエース格が、新たな分野として、暗号通貨のVB(約20名)を選択。再び活躍するであろうと、私は推測している。ブライスが惚れ込んだCDSに近い分野は、commodityではなく、暗号通貨と思われる。
以上