ビットコインなどデジタルマネーについての研究・普及・交流の推進を行う一般社団法人

menu

日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

ビットコイン2.0概況(続きの続き)

Pocket

4半期毎に行ってきたビットコイン2.0概況の第3回を、5/8/2015(金)20-22時、ブロードキャストした。

ビットコインという単語は、サトシナカモトの論文、bitcoind, bitcoinj, bitcoin-qt、世界に分散したブロックチェーン、通貨的なビットコイン、オープンソースコミュニティ等、全てを含んでしまっている。外から漠然と見ると、MtGoxも含まれてしまうらしい。内部を詳細に検証すると、約6年半の歴史の積み重ねである事がよく解る。

ビットコイン2.0という表現は誤解を招きやすく、ブロックチェーン2.0の方が正確と思う。ビットコインという言葉が一般的なので、ビットコイン2.0と呼称してるのだろう。定着するか否かは不明である。集合的無意識が決めるのだろうか。

私が子供の頃は、コンピュータの将棋はとても弱かった。弱過ぎて、面白くなかった記憶がある。コンピュータ将棋の強みは、演算速度の向上に伴って、総当たり的に全選択肢を検証出来る事と、アルゴリズムの積み重ねと洗練が可能な事である。例えば、詰将棋はコンピュータの得意分野である。更に重み付け、アルゴリズム向上が積み上げ的に可能なので、ハードウェアとソフトウェアの向上で強く成り続けている。興味深いのは、実際の将棋に強い必要はなく、ソフトウェアの改善で、コンピュータ将棋が強く成ってきた事。

複雑性に関して、囲碁>将棋>チェスで、チェスはコンピュータが人間を既に超えている。将棋は追い付きつつある。囲碁は未だ人間が強い。

これらもある種の人工知能と言える。一方で、センサー技術の発達と低価格化(スマホがもたらした外部環境の変化)で、人工知能が解決出来る場面は増えつつある。またロボット技術も多様に向上している。つまり、人工知能、センサー、ロボット、IoTが要素技術的に向上しながら結合される未来が進行中である。

エセリウムをフォークして、IBMとSamsungがスマートコントラクトを応用したスマート洗濯機をデモしたのが2014年終わり頃。それからも様々な企画と実験が進行中である。

そんなブロックチェーンの未来を感じられる素晴らしい講義を見てください。https://www.youtube.com/watch?v=0cM2Qh5mtJU

当日のスライドです。

なお、第2回は以下。http://www.digitalmoney.or.jp/2015/01/overview-of-2-0/

第1回は以下。http://www.digitalmoney.or.jp/2014/10/overview-of-bitcoin2-0-in-japanese/

7/6/2015(月)デジタルガレージ社によるビットコインカンファレンスが開催される予定だが、上記動画は予習教材として適当と思う。

なお、ビットコインを実現するブロックチェーンは、銀行ロボットと、私は理解しております。

以上

Pocket

関連記事