28Nov
11/26/2014(水)13:30-15:00 第2回債権者集会あったので、報告します。
第1回よりも閑散としていて、参加者は40名程度か。
ビットコイン消失の有無・経緯の調査、債権届出システム構築、破産配当の方法等について、Payward. Inc(Kraken)が選定された事が、重要な報告だった。
第1回債権者集会で、202,105 BTCを確保していたが、今回202,149 BTCに更新された。つまり、新たに44 BTCが発見された。ただし、紛失されたとされる約650K BTCは依然として不明。
財産について、第1回は控え目な数値だったが、今回資産が6億円増えて、預金残高13億円となった。一方で、Tibanneへの支払や外部専門家への報酬が継続中。
Tibanneへの支払が継続して、マークカペラスが高級マンションに住み続けるのは奇異との指摘あったが、MtGoxの事務所、サーバー費、人件費をTibanneが支払っていたため、清算に必要な経費だったとの回答。債権者側は納得出来なかった模様。
Tibanneから7.73億円、マークカペラスから1.36億円を回収予定だが、未回収。この状況下でTibanneへの経費支払が継続したのは奇異ではある。ただし、支払額は減っており、Tibanneではなく、MtGoxへの支払になったとの事。いずれにせよ、Tibanne or MtGoxへ支出があるのは納得し難い。
財産目録で他社預け金が12億円は多額との指摘に対して、5億円は米国政府の差し押さえ分。7億円が他社からの未回収分。
MtGoxの事務所、サーバー等のコストは取引手数料だけでは成り立たなかったと推測されている。よって不正経理が数年継続したと推測した者から、過去3年分の賃借対照表開示要求あったが、開示出来ないとの回答。
債権者12万人の内、日本人は1,000人。よって、99%以上が外国人。仮に返済金を円で確定後、各国通貨に両替して、国際送金すると相当の経費が必要。よって、ビットコインでの返済を債権者側は要求しているが、管財人は検討中で未決事項。
ビットコイン650K紛失の調査状況は回答なし。法定通貨は銀行の協力を得て、調査可能では?との指摘に対して、調査中であり、開示出来る情報なしとの回答。
第3回債権者集会は4/22/2015(水)13:30〜 開催との事で終了。全般に調査報告、情報開示共に不十分であり、債権者側は失望であった。
ところが、債権者集会後の16時〜17時半、Payward Japan株式会社の報道会見があり、事態は改善する。あるいは事態は同等だが、見え方が変わった。
MtGox社にブランド価値はなく、事業継承は不可能。Payward Japan株式会社は紛失された650K BTCの調査、債権者の債権届出対応、返済等に協力する。解決時期が長引くと、経費嵩み、返済金減るため、CEOのJesseは早期の解決を望んでいる。また外部開発コミュニティの調査協力も希望されている。ただし、管財人の許可を得る必要あり、解決時期と返済額は未定。
Payward Japanは、現在、20 BTC/日程度の取引額だが、本支援活動を通じて、前向きな評判を得て、日本における事業拡大の予定。
これは債権者にとって前向きなニュースであり、Payward Japan株式会社(Kraken)の活躍が期待される。
参考資料
第2回債権者集会配布資料 https://www.mtgox.com/img/pdf/20141126_document.pdf
第2回債権者集会FAQ https://www.mtgox.com/img/pdf/20141126_faq.pdf
Krakenのブログ http://blog.kraken.com/post/103599171158/mt-gox-bankruptcy
以上