ビットコインなどデジタルマネーについての研究・普及・交流の推進を行う一般社団法人

menu

日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

モナコインとアルトコインに対する考察(2014年8月6日時点)

Pocket

モナコインコミュニティからtwitterで突っ込みを受けているので、私自身の理解と立場を明示します。

インターネットは、TCP/IPを基礎にグローバルなネットワークとして、20年以上の実績あります。インターネットを完全に代替する様なグローバルネットワークは、現在、存在せず、ユニークな存在です。

ビットコインは、インターネットの、インターネットによる、インターネットのための通貨です。当然、グローバルな性格を持ちます。ビットコインはオープンソースなので、その仕様を改善したり、コピペする等して、アルトコインが(スクラッチからビットコインが立上がった事と比較すると)比較的容易に立上がります。

ビットコインとアルトコインを比較すると、既にネットワーク効果が働いていて、ビットコインが圧倒的に優位です。それは時価総額に反映されます。https://coinmarketcap.com/

ネットワーク効果とは、あるネットワークが増大すると、そのネットワークの魅力が高まるため、そのネットワークへの参加者が増えて、ネットワークの魅力も増える → 参加者が増える → ネットワークの魅力が増す → 参加者が増える というモノです。http://en.wikipedia.org/wiki/Network_effect

ビットコインの次に人気あるのが、ライトコインですが、時価総額でビットコインの3%、ドッジコインは0.2%、モナコインは0.04%。規模のあるビットコイン向けに開発が集中するので、ビットコインのUI, UXは日々向上する。開発者は20,000人と言われていて、リソースは全世界。この傾向はネットワーク効果で加速中。

すると、アルトコインが、ビットコインを時価総額で上回るには、強烈な魅力あるキラーアプリケーションを開発して、ユーザーを増やす事が、解の一つです。または、ビットコインのソースコードに致命的なバグが見つかり、内部崩壊するか。量子コンピュータによる攻撃を受けて、ブロックチェーンが維持不可能になるか。

開発者が様々なアプリケーションを開発して、UI, UXを向上させる、ユーザー層を広げる事は重要ですが、モナコインの場合、マンガ、アニメ等、日本のコンテンツを売るには有利なポジションです。この点において、私の予想を超えて、モナコインコミュニティは健闘しています。

以上の状況理解から、私個人はビットコインとライトコインまでは保有しますが、それ以下のアルトコインは意図的に持たないよう努めてきました。もちろん、マイニング設備を持って、日々アルトコインを採掘して、APIを駆使して、安く買い、高く売る自動売買をされているプロフェッショナルもいらして、それは優れたポジションと思います。しかし、私自身は採掘、短期トレードをしません。

採掘、アルト、短期売買を諦める代わりに、ビットコイン2.0という分野を研究、投資しております。

モナコインの将来性については、monacoindのメンテナンス、開発者コミュニティの様々な開発、ユーザー拡大活動次第と思います。将来は不確定なので、限られた時間をどの分野に費やすかは、各人の自由です。DAOです。暗号通貨自体がマイナーな分野なので、なるべく共通ゴールを定義して、業界の健全な発展に寄与出来ればと考えております。なお、モナを含めるアルトコインの最大の脅威は、Ethereumと考えてます。理由はEthereumの実行で、アルトコインの発行と運用が簡単になるからです。

更に書くと、インターネットが性質上グローバルで、ビットコインが明快にグローバル通貨なので、モナコインもグローバル化しないとスケールの上で不利です。よって、生き残りを賭けて、グローバル対応する価値があります。デジマネ協会は有償でモナコインのグローバル対応を請け負います。詳細は相談に応じます。

以上

PS 随時、寄付を受け付けております。https://twitter.com/jimmyhomma

PS Andreasでも時々誤るのは、環境が複雑系で変化が速いからです。それでも参照の価値あります。https://www.youtube.com/watch?v=jy6XIBnThpY#t=34m5s

Pocket

関連記事