25Aug
ビットコインは総量21M BTCsという上限があり、開発者(と事業開発者とマーケティング)は意図的に金を模倣してきたと、私は推測してます。マイニング(採掘)という言葉がそうですし、かつてのゴールドラッシュと、しばし比較参照されて、現代のワイルドウェストと言われてます。
金の特徴は、稀少である事、奇麗である事、伝導率が高い事等。つまり、誰でも簡単に入手出来るモノではなく、装飾品として価値があり、工業品としても価値があります。
金はかつて貨幣の基礎(特にニクソンショック以前)でしたが、利便性、コスト面で紙幣に高額取引の機能を譲り、現代社会では紙幣よりも情報化されたマネーが、金融的に地球上を高速で動いてます。(つまり、お金とは本質的に情報であり、中央銀行、投資銀行、商業銀行が構築した高価なシステムよりも、P2PマネーであるBitcoinを支えるシステムがコスト面では圧倒的に安いのです。)
稀少性 金 ≒ Bitcoin
稀少性において金とBitcoinは同様ですが、金に続くのが、(装飾品としての)銀、プラチナ、ダイアモンド、ルビー、サファイヤ、真珠、(工業品としての)銅、アルミニウム等限定されてますが、bitcoinの方は500を超えるアルトコインあり、増え続けているので、どちらかと言うと、稀少性は金が上回るか?
書き直すと、
稀少性 金 >= Bitcoin (ただしアルトコイン等を含む場合)
歴史 金 >> Bitcoin
金は数千年、貴金属として価値を認められているのに対して、Bitcoinは5年半なので、伝統的なクレジットという意味では、圧倒的に金。
真正性、計測性、分割性(利便性) 金 << Bitcoin
24金、18金等を判断するのは時間と人手が必要で、よって量の測定は困難です。また金を分割・統合して、受け渡しするのは大きなコストです。ビットコインは自身の財布で、量は一目瞭然。現在は小数点以下8桁までですが、Bitcoindの更新で、更に分割する事も可能です。
持ち運び性(利便性) 金 << Bitcoin
仮に1億円分を持って、国境を越えたい場合、Bitcoinの方が楽です。金は重いです。
インターネット上の流動性(利便性) 金 << Bitcoin
Bitcoinならば、アフリカ、南米、隣人に、ゼロコスト、ワンクリックで届くので、パフォーマンスは圧倒的です。
装飾性 金 >> Bitcoin
金が優れてます。
短い結論を書くと、ビットコインはコンピュータ、ネットワーク、セキュリティ最新技術による流動性と利便性が高い金の様なモノと言えると思います。ネット上を動く金が、わかりやすい比喩です。ただし、歴史が短く、後続の暗号通貨にリプレースされる可能性ありますし、good enoughという事で、No.1として生き残る可能性もあります。TCP/IPやWindows(Mac OSに追い付かれつつあります)がそうだったと言われてます。
大石さんの記事も御参照ください。
お金の定義として参考になります。http://japancryptocoin.org/cryptocoin/qa/
CoinDeskが、ビットコインが金をリプレースする可能性を議論。http://www.coindesk.com/transport-velocity-bitcoin-replacement-gold/
以上