4Apr
MtGoxが民事再生手続開始を申請した2/28から、約1ヶ月が過ぎた。日本デジタルマネー協会は、テレビ局、新聞社、出版社から連日取材を受けて、情報と文脈を提供した。
また、テキサスとシリコンバレーで、ビットコインカンファレンスが開催されて、MtGoxに関するパネルが複数以上公開中。https://vimeo.com/ondemand/texasbitcoinconference
https://www.youtube.com/watch?v=2M12zzwNkCo
日本では、野口悠紀雄先生が幅広く、技術、金融、経済、税に関連する調査をされた上、わかりやすい講義をされた。https://www.youtube.com/watch?v=o0s4u-LVhrA
ビットコイン(とブロックチェーンの応用)は未だ黎明期の技術だが、リスク高いとは言え、成長性高いビジネス機会(社会革命との説もある)なので、MtGox事件報道を通じて、正しい認知が進む事を期待した。
ところが、MtGoxの破綻を、ビットコインの破綻と誤解している人達が多いと聞き、ブログをアップする必要性を感じた。
例えば、エンロンというアメリカ合衆国の会社が倒産しても、USDへの影響は軽微だった。同様に、MtGoxというビットコインと法定通貨の両替所が経営破綻しても、ビットコインの価値はなくならない。
MtGoxという私企業の失敗により、85万ビットコイン(380億円相当)が失われたと報告されたが、それは私企業の失敗で、ビットコインの失敗ではない。
もしビットコインの失敗があるとすれば、二重支払が可能になる、偽造が可能になる、原因なく消失してしまう等の瑕疵が確認される場合だが、その様な事は起きていない。瑕疵は市場価格に反映するはずで、仮に瑕疵が認められると、瞬く間にビットコインの価格は暴落するであろう。https://markets.blockchain.info/
実際、ビットコインの価格は、事件前の約$800から、約$440に下がっているが、ビットコインのプロトコルに瑕疵が確認された場合は、$1を切ると思われるが、その様な事態ではない。
MtGoxで何が起きたのか、多数の記事が書かれている。MtGox社のナンバー2、再生計画を書いたコンサルタント、再生計画をリークした@TwoBitIdiot、有名な投資家@rogerkver、セキュリティ専門家でblockchian.info CSO@aantonop、ビットコインコミュニティ初期メンバーのKraken CEO、及び@CharlieShrem等の事情通と東京ビットコインコミュニティから広く話を聞いた結果、MtGox CEOのマーク以外には、わからない、司法の調査と判断を待つしかないとの結論を得た。よって、5/9 東京地裁からの発信を待ちたい。https://www.mtgox.com/img/pdf/20140328_delay_extension.pdf
以上