9Mar
某出版社から依頼を受けたので、簡単に報告します。
Q1. 会場の雰囲気は?
3/5, 6の2日間。場所はサーキットオブアメリカ(F1会場), Austin, Texas。
非常に幅広い層が参加。技術者は、採掘者(マイナー)、アルトコイン開発者、セキュリティ専門家、Ethereum, Ripple開発者等。弁護士はビットコイン支持者側で、どうやって適切な規制を行うか、また規制側にauditの効率的なやり方を教える立場。ファイナンス関係者(投資銀行家、CPA等)は、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、デロイト等に在籍中、または辞める予定の人達。社会起業家(リバタリアン)は、ホームレスに仮設住宅や食料を提供中。リバタリアンとして小さな政府を推進するが、政府の代わりに社会保障を充実させる立場。起業家、エンスージアスト、伝道者等。
ライトニングトークを5-6カ所で同時並行で行いながら、外では絶えず、あなたは何をやってますか?私はxxをやってますと情報交換。社交と情報交換。熱気と活気ありました。
一方で、テキサスで、ビットコインカンファレンス直後に始まるSXSWは、規模でビットコインを圧倒してまして、ビットコインは総額$7Bと言っても未だマイナーな存在と気付きます。おそらく、1年前はもっと地味だったと推測します。ビットコインというプロトコルと技術は強力ですが、コミュニティは、活発かつ成長中ながら、未だ未成熟で、MtGox危機を乗り越えるために、プロフェッショナルを必要としているとの印象でした。
例えば、ビットコインファウンデーションの初期を支えた20代CEOの2名が辞任後も依然としてビットコインファウンデーションは業務改善の余地がある様で、@twobitidiotが強烈に批判してました。
Q2. MtGoxに関する話
パネルセッションが複数用意されて活発な議論ありました。まず、陰謀論について、可能性がないわけではないが、MtGox CEOの技術的及び経営的な未熟性で全て説明出来てしまうと、Andreasが言ってました。コールドストレージに保存と言われていた850K BTCは、ネットワークから切り離されておらず、セキュリティ専門家から見ると安全ではなかった。Andreasは、今後の裁判で、取引台帳の検査が進む事に期待したいと言ってました。
規制については、複数の弁護士(ビットコイン擁護側)が、法律は人間と社会のために運用すべきという話をしてました。
感心したのは、規制側の監査方法を技術側でリードするという発想です。ビットコイン業界は指数関数的に成長中なので、規制側がリニアに成長した場合、時間と人数を掛けても、不正確な監査となるだろう。経営側と顧客側のアカウントを明らかにして、経営側の経営が健全である事を、従来の方法ではなく、プログラマブルマネーの特質を使って、監査する方法を、2014年末までに実装予定との事でした。
詳しくは、$50ですが、以下を見てください。http://vimeo.com/ondemand/texasbitcoinconference
以上、簡単な報告まで
追記 6/9/2014
テキサスの前にマイアミでカンファレンスありました。その時の動画集として以下を参照ください。
http://cointalk.ca/category/btc-miami-2014/
https://www.youtube.com/channel/UCKULdvDNhG22A9HedVsC1bw