24Dec
(Photo by BTC Keychain)
個人的に世界旅行が好きで、各国の言語、通貨、宗教、政治、地理、歴史、文化、食文化等に興味を持ってます。
とても驚いたのが、2000年1月、モロッコからジブラルタル海峡を渡ってスペインへ向かう船上での出来事です。出発地モロッコと到着地スペインの通貨を使えるのは当然と思っていたのですが、それらの通貨は使えず、USD、フレンチフラン、スイスフランだけが使用可能でした。
また、インドへ行った時の事です。空港でインドルピーを使おうと思ったらば、使えない。最近ではルワンダへ空港経由での入国の際、現地通貨ルワンダフランをJPYでは買えず、USDで買いました。昔から有事のドルと言われてまして、戦争が起きるとドルが上がります。覇権国家が米国であるため、USDは強いと言えます。
これらの体験を通じて感じたのが、通貨とは国家の信頼を背景にした購買力である事。そして、USD, Euro, JPYは信用が高く、様々なモノ、サービス、現地通貨を買えるという事です。
一方で、マイル、ポイント等にも興味を持ってまして、これらは企業の信用力を背景にした仮想通貨と理解しています。
また、スイカ、EDY等は、JPYと等価のデジタルマネーで、大変便利です。
そんな感じで、お金、クレジットカード、マイル、ポイント等について、成立ち、仕組みに関心を持っておりました。そんな時、リスボン空港で手にしたのが雑誌「Wired」で、ビットコインの記事に釘付けと成りました。機上で短かな記事を読み進めるにつれて、これは、今理解しなくてはいけない重要な現象だと気付きました。
インターネット、facebook、iPhone、Android等で世界中の人々は繋がりました。インターネット上の売買は、Apple, Amazon, PayPal等が、人々の信頼とクレジットカード情報を得て、ほぼ独占して高い利益を上げています。しかし、インターネット上を流通するデジタルマネーは存在しなかった。ビットコインは、インターネットで使うため設計された初めてのデジタルマネーだという記事でした。
デジタルはアナログをリプレースしてきた歴史があります。通貨ではどうなるのだろう? 深い興味を覚えて、「Economist」「Washington Post」を読み進めると、予想通り、いや予想を超えて、ビットコインの快進撃を読み取れたのでした。
「ナップスター」は違法サイトとして米国での訴訟に負け姿を消しましたが、その後、姿を変えてiTunesと成りました。VOIPも多数の試みから、skypeやgoogle hangoutに結実しました。デジタルマネーはBitcoinが最終型か未だわかりませんが、来るべき未来を具現化しました。
これから何が起きるのか、待つ側ではなくて仕掛ける側に成りたくて、そんなコミュニティを形成中です。